佐賀の出版元 出門堂

2008年09月06日

「あ~れ~~」にも技術が要る?!

制作中の本の取材で、ある着付けの先生を訪ねたときのこと。

時代劇などで目にする、女性が着物の帯をほどかれる場面。実はそのシーンには着付けの技術が関係しているそうです。最近の着付け方法は様々な留め具を使用して何本もの紐でしばり、着崩れしないように保っているため、一度でほどくことはできないそうです。その先生の着付けは、一切それらの留め具を使用しません。ですので、帯をほどく時は「あ~れ~~」状態でとけるそうです。しかし、着崩れしにくいながらも圧迫感がないので長く着物を着ていられるそうです。本来の着物文化のうえではあたりまえのことだったのかもしれません。

何気なく見ていた時代劇にも日本の文化の巧みな技が隠されていたのですね。
ただし、女性が人前で帯をほどくのは貞節がないことを意味するため絶対にしないでほしいとおっしゃっていました。
(M)


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この記事へのコメント
なるほど・・・
そんな技があったんですね。
これでもかぁ~!って締めつけられるイメージしかないので、
一度 その巧みな技で着付けてもらいたいものです。
そしたら、着物を着る機会も増えそう・・・
あ、自分で着れるようにならないといけませんかね??(笑)
Posted by ぞえこ at 2008年09月11日 21:12
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