佐賀の出版元 出門堂 | 2008年07月23日
2008年07月23日
人と人とのつながり
7月19日付、佐賀新聞に小社出版の小山内富子著『「にゃーごとあろう」父の後ろ姿』について掲載されました。見出しは「失われた大事なもの」とされていました。
私たちが知らないうちに手放してしまったものがみえてくるような一冊です。佐賀という地域と人のあたたかさがたくさん詰まった上質のエッセイが心地よい涙をさそいます。
昭和初期の佐賀市の農村を背景に、小山内さんと実父とのやりとりや、今でも忘れられない言葉などが温かな文体でつづられている。……今回出版したエッセーは、戦前の佐賀を舞台に、現代では忘れかけた人と人との交流などが随所にちりばめられている。……小山内さんは「著名人でもない父のことを書くのはちゅうちょしたが、父の言葉、佐賀の自然は今の私の心の中の色彩となっている。失われた大事なものを集めるつもりで書いた」と話す。
私たちが知らないうちに手放してしまったものがみえてくるような一冊です。佐賀という地域と人のあたたかさがたくさん詰まった上質のエッセイが心地よい涙をさそいます。
(M)
