佐賀の出版元 出門堂
2008年06月06日
☆新刊のお知らせです☆

肥前佐賀文庫003 早すぎた幕府御儒者の外交論 古賀精里・侗庵
がまもなく発刊となります。
6月20日発行予定です。
古賀精里は佐賀藩校弘道館の初代校長となり、のちに昌平坂学問所(昌平黌)という幕府の学校の教授となる異例の経歴を辿りました。
息子の侗庵は父精里と共に佐賀から江戸に移り、同じく昌平黌の教授となりました。
親子二代で昌平黌の先生という例はほかにはなかったようです。
現在の学校の教科書にはページの隅に「(注)」でしか取り上げられていない精里・侗庵親子ですが、彼らが幕府の中枢にありながら、ペリーが浦賀にやって来る半世紀も前に進歩的で綿密な外交論を唱えていたことが本書には紹介されています。彼らの先進的な考え方が幕末の日本にどれだけ大きな影響をあたえたか、再認識されるべきだと思います。
巻頭には二人の書画など約40点をカラー掲載している贅沢な一冊です。
刊行までもうしばらくお待ち下さい。
(M)
Posted by 出門堂 at 18:00 | Comments(0)
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